中核派から見る組織活動の宿痾


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一昔前に中核派の潜入ルポを見たことがある。その時の印象としてはシェアハウスに近い印象を受けた。ただ今のシェアハウスと異なり歴史が古いため、映像では若い学生活動家に焦点が与えられていたが、年齢層が高いようだ。それは食事の準備シーンに現れていた。レポーターが試食をしていたが味が薄いという。その理由としては高齢居住者の生活習慣病対策だと説明されていた。


考えてみれば学生運動時から続けていれば70代に差し掛かろうというのだ。渋谷暴動事件の大阪容疑者がようやく捕まったのも記憶に新しい。その間46年、厳しい捜索態勢の中でこれだけ逃げ通せるのも、考えている以上に草の根のネットワークがあり組織体制も強固であるといってよいだろう。


‚これだけ仲間意識が強くても中には一般社会に離脱した活動家もいる。その当人から言わせると古参の活動家こそ、自分たちの延命のために若い活動家を利用していると言う。

その見方は興味深い。なぜならば、中核派の組織化が進めば進むほど彼らが批判している現実の搾取社会に近づいていくことを意味しているのだから。