たけしを見る辛さ


【2021年総決算】久田将義と吉田豪の噂のワイドショー【2021年12月号】 - YouTube

たけしの滑舌のトピックで二人の言いづらい雰囲気こそ、たけしの辛さなのだ。久田氏はたけし信者であったことをかつて公言していたし、吉田氏もどちらかというとたけしに好意的なように思う。

 

たけし番組で、たけしの発言後の他の出演者の追従笑いやスタッフの空笑い、視聴者は現場以上に疲れるのだ。つまらなさが一周回ってすべり芸となるわけでもない。

最近話題のネットフリックス「浅草キッド」で「笑われるのではなく笑わせろ」というセリフがあるようだが、「笑ってもらっている」状況というのはどうなのだろう。

 

そんな耐え難い雰囲気が20年以上続いているのだから、いかにテレビというメディアが守られているかだ。

現場ではコストカットの嵐にも関わらず、置物と化したタレントが依然として高給取りというのも聖域と言わずしてなんと言えようか。

 

考えても、特にアンビリバボーのようにほんの数分読み上げるだけではないか。おそらくVTRも見ていないだろう。これが仕事として成立してしまうのだから、この事実こそアンビリバボーだと思う。VTRの内容自体は良いものが多いので、製作者の努力が報われずやり切れない。

 

かつてのブレーンであったオフィス北野の森氏がいかに優秀であったかがよく分かる。笑わせることが出来なくなったたけしを文化人として箔付けすることにより、テレビタレントとしてのステイタスをつくっていたのだから。