映画キャッシュトラックをおすすめ

 

 

つい最近公開されたばかりだったので何かの間違いと思いきやアマゾンプライム無料で観ることが出来た。

監督はガイ・リッチー、主演はジェイソン・ステイサム。ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズの名コンビだ。

 

 

そもそもジェイソン・ステイサムが世に出るきっかけが、その映画と言ってよい。

20年以上も前の映画になるが、話の構成が斬新だった。というより当時の流行でもあったのだろう。タランティーノ風というのでもあろうか、登場人物毎に時間軸をずらして語られ収斂させていくといった展開話法だ。

 

当時ロック、ストックは寵児であったタランティーノの亜流と言われることもなく確固たる評価を得て自分もその作品が好きであった。

今回紹介されるキャッシュトラックも監督の編集技術は冴えておりそれだけでも楽しめるだろう。

タイトルのキャットラックから想像されるように現金輸送車が話の中心ではある。おそらくステイサムのヒット映画トランスポータの客を取り込みたかっため、そのタイトルをつけたのではないか。

 

原題はwrath of the man、 wrathというのは訳せば怒りよりもっと過激な憤りといった感情を意味する。そしてthe manは役どころでは父親となる。

父親がそこまで断腸の思いに駆られるのは何に対してなのかそれは映画を観てもらうほかない。

 

かくいう自分は、この映画に先立ってステイサムも出演しているエクスペンダブルズを観たばかりだった。このような言い方も野暮だが話の薄さに食い足りなさを感じていた。なぜならば往年のアクション俳優が勢揃いしたことに意味があるのだから。

 

 

今回のキャッシュトラックはエクスペンダブルズの欲求不満を十分に解消してくれた。

主人公のみならず敵役がエクスのようにただ単に無慈悲に殺さられるのではなく、丁寧に人間が描かれていたからであろう。