アウトロー系youtuberを見ての思い(1)kei氏

kei氏の動画はかなり早い段階から見ていると思う。バズーカやクレイジージャニーで注目していた。田代まさし氏のチャンネルを引き継ぐとなったときは色めき立ったものだ。毎日kei氏の話を聞けるのだから。当初はこちらが不安を覚えるくらいに、すべらない話の連続だった。他方で、面白いが晴れ晴れしないしこりも覚えたことは事実だ。

 

それは自分と同様の思いでいる視聴者もいるようで、コメント欄が徐々に荒れてきた。目立ったのは話の真偽を問うものだ。それは自分も気づきつつあったが知らないフリを決め込んできた。

例えば動画上こんなシーンがある。佐藤秀光氏と安岡力也氏の入院期の話になった。そこでkei氏が例のごとく自分は毎日に見舞いに行った言い切るのだ。これに驚いた佐藤氏の絶句する姿がなんとも印象的だった。というのは佐藤氏も相当足繁く見舞いに通ったけれどもkei氏と病院で会う機会が殆ど無かったようなのだ。それ以上は問い詰めることもなく状況を読んで言葉を飲んだという風だったが、その心境は視聴者である自分にも相通づるものがあった。

賭場での金額にせよあまりにも額が大きかったり、特段数字の誤差は記憶違いということで流せるが、話の辻褄自体にも回を重ねる毎に綻びが増えだした。

 

そんな戸惑いを感じながらもkei氏の著作を読んでみた。

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本そのものは英語自体も読みやすく面白かったのであるが、やはりyoutubeで話している内容との齟齬が大きい。

 

そんな不信感が大きく膨らみつつある中で、kei氏を距離を置いて見るきっかけとなったyoutube動画回があった。kei氏は格闘技関係者との知り合いが多いとのことで以前からそのことに触れていた。ノゲイラのトレーナと知り合いとか、しかしそこで語られるノゲイラに関するエピソードも首をかしげる部分が多々あったのだが。

朝倉未来の事を取り上げた際、kei氏は朝倉未来に興味がないという。理由としては彼がyoutubeでぼったくりバーに押しかけてその悪事を暴くということをしたのが気に入らないというのだ。なぜならばそういう職業につかざるをえない人間達もいるという趣旨の言い分なのだ。

kei氏自身も過去にぼったくりバーもやっていたとも言うが、このような弁護をするのは結局のところ過去の自分に対して何も反省していないことの証左ではないだろうか。

例えばkei氏自身、ヤクザ氏か道はなかった訳ではなかろう。単に地道に稼いで慎ましい暮らしをするのが嫌で、それ以外の方法で派手な暮らしをしたかったからではないであろうか。その虚飾が他人を騙したり傷つけたりする土台の上に成り立っているにしてもだ。すべて承知の上だったはずだ。

仮に足を洗ったとしても、それまでの人生をチャラにするということは出来ずに生涯向き合って行かなければならないものだ。でないと踏み台にされた人間があまりに不憫ではないだろうか。

 

だからこそ、半グレやヤクザのしのぎのような行為にたいして無理のある擁護をするのは自身のエクスキューズにもつながり公に語るべきではないと考えるのだ。

こういった自分に対する甘さや弱さはkei氏のみならず過去散々悪事を働いてきたと称されるアウトロー系youtuber全般に言えることである。